NAPPプロジェクト(2007,2008年度より継続)

NAPPプロジェクトは、2007年度に始まり長期継続中の研究プロジェクトです。
当プロジェクトの目的は、現代人のライフスタイルにフィットする新しいニュースメディアをデザインし、新聞社や通信社などに対して積極的に提案していくことです。
「若者の新聞離れ」が声高に叫ばれてきた現代ですが、2006年に武山研究会が行った調査では、学生の多くはむしろ新聞を読みたいと感じていることが分かりました。また、およそ半年間にわたり基づき幾度もフィールドワークを行い、人々が新聞やその他のニュースメディアに接触している状況を徹底的に観察することで、現在のニュースメディア環境をより豊かにする方法を模索してきました。
そうした活動を通して得た私たちの考えは、携帯電話やパソコンのような多機能機器でニュースを読むのではなく、ニュースを読むことに最適化されたメディア機器が必要だということです。
携帯電話やパソコンのような多機能機器は、いわば十徳ナイフのような存在です。それらは色々な用途や機能を1つにまとめるために、あらゆる入出力を、大きさや形状が限られた貧弱なインターフェイスに割り当てています。多くのことができる反面、ひとつひとつの体験に最適化されたインターフェイスではありません。
もちろん、普段から十徳ナイフで料理をしたり工作をしたりする人はいませんが、こと情報取得といった分野になると、携帯電話やパソコンで満足してしまう人が多いのではないかと思います。
しかしそれでは、人が機械に合わせて行動することを強いられるためストレスを生みやすく、多くの人々にとっては豊かな体験を得るのは困難です。人と道具とのインターフェイスが制限されていることに気付かないことで、より良い体験を得る機会を失っているとも言えます。しかるに、情報取得の道具についても、人の身体感覚に合わせたデザインが必要です。
ニュースメディアが多様化した現在では見過ごされてしまいがちですが、即時性の高い情報発信を重視するあまり、新聞が担っている「昨日の日本を、短い時間で概観する」機能が軽視されつつあります。
一方で、従来の新聞は、継続的な情報発信の"型"を作った最初のメディアですが、大量に生産する印刷物であることに最適化されたデザインであり、こちらも画面サイズや取り扱いの面では人の身体感覚に合わせたデザインではありません。
NAPP Projectは、上記のような認識に基づき、新聞を現代人のライフスタイルにフィットさせられるようデザインし直す活動をしています。NAPP(ナップ、"Newspaper Appliance"の略)とは、読み心地までデザインされた電子新聞専用端末の、開発コードネームです。
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NAPPスケールモデル 製作段階
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NAPPスケールモデル(Prototype 2.0)
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NAPP 画面イメージ
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NAPPインターフェイス体験モデル (Prototype 3.0)
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現況
研究メンバー
三谷忠照、大前佑樹、川崎文洋、佐藤直哉、中山徹、増田隆司、村山友崇、
安藤直人、西谷麗、新井一彦、池田充孝、鈴木雅陽、カミヤヒサヤス

2008年06月27日| 2007年度ニュース班